日本人働きすぎ

毎日毎日、朝から晩まで時間と仕事に追われて、寝る間や休む暇すら惜しんで働いている日本人。

休日も疲れて一日中寝ていたり、趣味や自分の時間を楽しむ暇がないという方も多いのではないでしょうか。

ホッと出来る自分の時間が取れないのは辛いですし、時間に追われる人生もとても疲れますよね。

かくいう私も20代は週休1日で、休む暇もなく働いていた時期がありました。(体力も気力も無かったので一年も続きませんでしたが・・・^^;)

長期休暇もなく、来る日も来る日も働き詰めの生活をしていると、だんだん気持ちが憂鬱に・・・。そして、休日は何もやる気が起きなくて、ただ生活することに一杯一杯の無気力状態になってしまいました。

海外でも、日本人の働き方はおかしいと思われているという話もよく聞きます。

フランスは5週間の有給を消化することは法律で決まっていて、夏休みのバカンスの時期(3週間)のためお金を稼いでいるという人も少なくないそう。

日本では、世界でも有給消化率が最下位というのは有名な話で、3週間も会社や社員がお休みなんていったら、経営者もお客さんも「けしからん!」と言い出しそうですよね^^;。

では、何故こんなにも日本人は「休むこと=悪」の価値観がまん延し、長時間労働を誇らしげにしてるのでしょうか。そして働いてる割に、生活が豊かになっていないのでしょうか。詳しく考察してみました。

 

昔の日本人は、悠々自適な生活を送っていた?!

江戸時代の暮らし

諸職人物画譜-立命館ARC所蔵より

日本人は、元から真面目で勤勉な民族というイメージですが、実は江戸時代まではそんなに真面目ではありませんでした。

江戸時代のお侍さんの労働時間はというと、1日に約3時間。10〜14時(休憩1時間)のパートタイム勤務(!!)。

そして定職につかないフリーターも多く、結婚しても日雇いで日銭を稼いでいたという方々も結構いたそうな^^;。

「清貧で、一生懸命働くことが素晴らしい」といった美徳が日本人に定着していったのは、明治政府の富国強兵策から。

国を発展させるため、そして日本人を低賃金で長時間労働の奴隷のように使える労働者を増やすため、教育で「勤勉の素晴らしさ」の価値観を定着させていったんですね。(参照サイト:『反社会学講座』パオロマッツァリーノ(ちくま文庫版)より

そしてさらに、戦後の高度経済成長によって「モーレツ社員」「企業戦士」といった「限界まで働いて、仕事に人生を捧げるのが素晴らしい」といった価値観が、益々加速していきます。

そして、寝る時間もほんの数時間、朝から夜中まで残業続きのハードワークをこなし、家に帰るのも週一回。

今の「社畜」と同じか、もっと酷い労働環境にいたサラリーマンが、まるでヒーローかのように賞賛されていて、その価値観を未だに引きずっているのが今の日本社会です。

確かに今の便利な暮らしや、快適なサービスが享受出来るようになったのは、紛れもなく戦後から必死に日本社会を築いてくれた人達のおかげでもあります。

しかし、現在の日本は経済は成長しきって国の借金も膨大に膨れ上がり、着々と衰退の一途を辿るばかり。

今や長時間労働は、会社の利益を圧迫し、社員の仕事は過労によって極めて非効率・非生産的です。

パワーで押し切る仕事のやり方は、お互い足の引っ張りあいにしかなっていません。

そして、働けど働けど生活は楽にならず、多くの人が経済的にも、精神的にも豊かさとは程遠い状況。

こうした現状を改善するには、やはり「仕事最優先」の滅私奉公な人生観を変えて、日常生活を楽しく送っていくため、労働環境や仕事のやり方を、一人ひとりが変えていく必要があるかと思います。

では、具体的にはどうやったら変わっていけるのでしょうか。

もしかしたら、古来からの日本人の生活スタイルにヒントが隠されているかもしれません。

 

昔の人は極めてミニマリストな暮らしを送っていた

昔の暮らし

古来から日本人はミニマリストで、必要以上に物を持たず、資源を大切に扱って身の丈にあった暮らしをしていました。

さらに茶室や和室を見ると分かるように、余計なものがなくこざっぱりとした生活。

着物も3着もあれば十分。庶民のほとんどは古着の着物を買っていました。

そして、江戸時代は循環型のリサイクル社会で、壊れた物は、専門の修理業者が丁寧に修繕して最後まで使いきり、物をとても大切に扱っていたんですね。

しかし、高度経済成長以降、グローバル社会で経済大国として先進国と対等な立場になるには、経済を循環させるため、国民に大量に物を消費して、お金を使って貰わないと政府は困ります。

その結果、興味がなくても半強制的な季節ごとのイベントや、ファッション、健康、スキルアップ、保険、将来への貯金、冠婚葬祭のイベント、マイホームにマイカー、教育資金に、老後の暮らしに、お墓に・・・etc。

「理想の暮らし」、「これが幸せの基準」といった価値基準のハードルがどんどん上がり、必要以上にお金を稼がないと、普通の人として生きていけない現実になってしまいました。

お金が必要になる場面は青天井で、必要以上に膨れ上がった「理想の暮らし」を手に入れるために、余計に稼がないと生きていけない社会になってしまったんですね。

まずはお金を稼ぐことの前に、必要なもの、必要でないものをしっかりと見極めて、不要なものを断捨離していく必要があるのかもしれません。

 

日本は生きていく上での不安要素が多すぎる

ネガティブとポジティブ

自然災害や、福祉、将来の年金など、自分で貯金しておかないと悲惨な末路が待っているといった不安を抱えている方も多いですよね。

備えあれば、憂い無し。将来への備えはあるに越したことはありません。

しかし、あまり考え過ぎて、節約や貯金ばかりでお金を使わない暮らしをしていたら、どうなるか分からない老後のために、今の自分の楽しみや生活を犠牲にしているようなものです。

保険なども、日本はトップレベルに加入率が高いですが、欧米では保険には、出来る限り入らないのが一般的だそう。

私自身も、国の加入義務がある保険にしか加入していません。

過剰な節約や、不安や保障に対しての出費は、実生活の面での豊かさが減ってしまうことも。

また日本人は、お金にまつわる話はタブーな場合が多く、偏見が多いのも特徴です。

海外では、お金の使い方や、資産運用の仕方、働いてお金を稼ぐ意味などのマネー教育が充実しています。そして貯金をする人は少なく、何かしらの資産運用をして、生きたお金の使い方している人が多いです。

しかし日本では投資は危ない、貯金して老後の将来へ備えることが良しとされ、余裕があるお金は、銀行かタンスに眠らされています。

しかし、せっかく一生懸命貯めたお金の価値が、インフレなどで紙切れ同然になるリスクもあり、自己投資や、必要な場面で使えないのは、目の前にあるチャンスを見送っているのと一緒です。

このような生きていく上での不安を過剰に意識していくのは、精神的にも、実生活でもいい影響がありませんよね。

 

モーレツに働く時代はもう終わりですよ・・・

ワークライフバランス

また、ブラック企業では、昔ながらの

  • 根性があれば・・
  • 数をこなせば・・
  • 上司の言うことに従えば・・

といった、パワーで押し通そうとする仕事のやり方が未だにまかり通っています。

どう頑張っても、普通の人では時間内に終わるはずがない量の仕事をこなさないといけない。人手不足で二人分、三人分の仕事を任される。しかし給料は変わらない。

モーレツに頑張っても、リターンがなかったら、そこで働くメリットってあるんでしょうか。

これを変えていくには企業も、従業員も、もう少しスマートで効率がいい働き方に変えていく必要があると思います。

例えば、無理ない範囲で働いて、足りない場合は副業などで補う。資産を作って運用していく。

お給料は必要最低限だったとしても、自分の時間を作って勉強して、自分の価値を高めていけるビジネスを展開していく。

今や情報革命によって、仕事もどこにいても出来るようになり、業務を効率化できるツールやAIが発達しているので、手間のかかる仕事を人間がする必要が無くなってきました。

そしてこれからは、企業に使われて働く時代から、個人がそれぞれの分野においてエキスパートになり、複数の仕事をしながら好きなことを仕事に出来る時代。

力で押し通す仕事のやり方が終焉を迎え、人々の働き方が変わっていく、ライフスタイル大きな節目の時期なのかもしれません。

 

まとめ

24時間営業や翌日配送などの過剰なサービスも、利用する側からしたら便利ですが、これらは本当に必要なものなのでしょうか。

おそらく、もっと人々が自分の時間を作って、生活に余裕のある暮らしをしていったら、世の中はもっと活性化するのではと思います。

まず、日本人が働きすぎる現状を変えていくためには

  • 必要ないものを断捨離していく
  • 将来への不安に拘り過ぎない
  • 自分自身で働き方を選ぶ

こういった要素を意識していくことで、時代にそぐわないものは淘汰され、無理しないライフスタイルが確立されていくのではと思います。

働きすぎは心も体もすり減ってしまいます。日本人に足りないのは”意識して休む”ことなのかもしれません。

ぜひあなたも、一度だけの人生ですから、仕事だけが全てではなく、心豊かで楽しい日々を過ごせる工夫をしてみてください。

今回は以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m!